街のウェルネスと賑わいを育む緑の丘
OHASHI HILL
福岡市南区・大橋駅前に誕生した「OHASHI HILL」は、多様な緑に囲まれ、年月とともに成長を重ねる“都市の中の緑の丘”をイメージした複合商業施設です。かつて市民に親しまれた文化施設の跡地を活かし、地域とともに育む新たな賑わいの拠点として再生しました。
テツシンデザインは、「街のウェルネスと賑わいを育む緑の丘(インクルーシブ・グリーン)」というコンセプトを掲げ、その実現に向けて必要な機能の提案、大学と連携したワークショップを通じた運営方針の検討、VI・サイン計画などを担当。エリアに求められる機能を高めるための全体設計をサポートしています。
- Team
-
- Creative & art direction
- 先崎 哲進
- Planning
- 先崎 哲進
- 山田 萌生
- Design
- 宮本 理希
- 山本 裕也
- Architect
- BAS 建築設計
- Workshop
- 九州大学 平井研究室
- Photo
- 大塚 紘雅(photo office overhaul)
- Website
- https://ohashi-hill.com/

BACKGROUND
公共施設の跡地から民間が担う新たな“パブリック”を考える
子育て世代が多く暮らす福岡南部の中心地、大橋エリア。九州大学芸術工学部のキャンパスを含む多数の学校・教育機関が集まる文教地区でもあります。その一方で、駅の周りには公園や緑が少なく、長年親しまれてきた文化施設「ゆめアール大橋」が閉館したことで、市民が安心して過ごせる場所が減ってしまうという課題もありました。ゆめアール大橋跡地は、行政から民間の手に委ねられ、開発のプロポーザルが実施されました。本チームでは、かつての施設の公的役割を民間が如何に担い、新しい魅力にあふれる駅前空間をつくるかを軸に計画されました。
APPROACH
市民の声から生まれる、広場のかたち
OHASHI HILLの名称にも込められているシンボルが屋上の広場です。その方針を検討するにあたり、インクルーシブなまちづくりを研究する九州大学・平井研究室と連携し、地域の方々とワークショップを実施。WS成果をもとに、広場に求められる機能や望まれる活動など、市民のリアルな声を反映した運営設備やコンテンツを検討しました。さらにワークショップから生まれた意見を元に「施設ポリシー」作成。来訪者に向けたメッセージとして施設内に掲示されています。また、計画実施までの空き地を期間限定の広場「OHASHIはらっぱ」として解放し、様々なイベントや社会実験を行いました。持続的な広場運営のために、中階層に立体駐車場を設け、駐車場収入とテナントの協力による事業モデルによって、広場の維持管理を可能にしています。



CONCEPT
まちを育む緑の丘のコンセプトから生まれた2000㎡の立体公園
OHASHI HILLは、「街のウェルネスと賑わいを育む緑の丘」をコンセプトに掲げ、「ウェルネス」「多様性」「環境」「文化芸術」の4つをテーマを設定。誰もが「自分の居場所」と感じられる施設を目指します。象徴となる屋上広場は、多様な緑に包まれ、年月とともに成長し、やがて建物全体を緑が覆う“都市の中の丘”。多様な人々が集い、文化芸術を育む場として「おおはしラボ」やカフェを併設し、市民のコミュニティ拠点として機能します。

屋上へ続く「ゆっくり階段」は、複数の広場や自由な活動スペース「ギャラリーパーク」をつなぎ、全体で約2,000㎡の都市公園空間と同等のスペースを形成。階段を上がるごとに街並みや豊かな植栽を楽しめるアプローチとなっており、自然と都市が立体的に共存する風景を目指します。ここではコンセプトとして、「インクルーシブ・グリーン」という考え方を設定し、ライフスタイルが多様化する中で、OHASHI HILLに関わる全ての人たちが豊かな時間を過ごすことができるようにとの思いを込めました。


OUTPUT






